2017年1・2月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2017年1・2月









2017


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2017  2 27 日(月)


新作 ―― さくらます焼き
サクラマス料理 桜鱒料理
スジアオノリ料理 青海苔料理



さくらます焼き。

大阪発祥の料理である たこ焼きに
肝心のタコを入れず、その代わりに
北海道産のサクラマスを入れました。
さくらます入り たこ焼き たこ抜き
厳密には「さくらます入り たこ焼き
たこ抜き」というべき一品。


そして、仕上げに 徳島県 吉野川産の
スジアオノリを搭載。

もはや、どこの何料理か分からない。





評価
・新規性 ★★★★★
・地域性 ★★★☆☆
・焼き加減 ★★★★★
・サクラマス
  料理らしさ
★★★☆☆
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2017 年 2 23 日(木)


御手洗池 ―― 清左衛門地獄池

清左ヱ門地獄池



御手洗池(清左衛門地獄池)。
神奈川県 南足柄市にある湧水の池。

江戸時代後期の天保年間に編纂された
「新編相模國風土記稿」によれば、
清左衛門地獄は 地元での通称だった
らしい。

この池は、その通称に そぐわない、
穏やかな雰囲気なのだけど。

通称の方が有名になりつつある。








池の中に 水が湧出する地点がある。

新編相模國風土記稿は、湧出の様子を
「沸騰」と表現している。

さらに、水辺に立って「C左衛門」と
呼べば、ますます「沸騰」するの由。


それから100年ほどたった大正13
1924年)発行の「足柄上郡誌」は、
やや異なる方法を紹介している。

それによると、池に「小石を投じ、
C左ヱ門と連呼せば 更に沸々たり」
とのこと。

… なんだか 罰が当たりそうな方法。
少し荒っぽくなっている。





足柄上郡誌には、この池の由来も紹介
されている。

それによれば、大森藤頼に仕えていた
加藤C左ヱ門尉委安が、この地で帰農
した後、灌漑用水の欠乏を救うため、
独力で発掘したしたのが この池だと
いう。


大森藤頼は、戦国時代の小田原城主。

その大森藤頼が 北条早雲に小田原城を
奪取されたのが 明応の頃(1500年頃)
らしい。

主家の没落後に C左ヱ門が帰農したと
すれば。

池ができたのは、500年くらい前のこと
なのかな。





C左ヱ門によって池がつくられた後、
ここの水は、田に引かれ、旱魃にも
涸れることはないという。

その功績をたたえるべき池です。






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2017 年 2 18 日(土)


廣口渠 ―― 広口池





愛知県は 尾西と祖父江の境にある
広口池。

日光川の支流 領内川の流路の一部が
ふくらんでできたような池。


池のほとりに微高地がある。

窪地の池と、そのそばの微高地。

高低差は小さいながらも、濃尾平野
では珍しい 凹凸の分かる地形。

その微高地に 山崎神社がある。




広口池と 山崎神社の社叢





山崎神社の境内






関ケ原の戦いの頃、山崎城という城が
山崎地区のどこかにあったとのこと。
コ永法印 徳永法印
この山崎神社が その城跡という説が
ある。

起伏がほとんどない濃尾平野の中で、
確かに ここは、低いながらも 丘に
なっている。

それに、北側と西側は 広口池に面して
いて、縄張りに向いた場所ではある。


ただ、江戸時代の中期に編纂されたと
いう「張州府志」によると、山崎城が
あったところは、当時すでに「田圃」
になっていたという。

江戸時代、水利の良くない丘の部分を
田んぼにしていたとは考えにくい。

ということは、山崎城があったのは、
ここと別の場所なのかな。


もっとも、当時の技術で田んぼに転用
できるような地形は、じめじめした
場所だったはず。

櫓や館や塀を建てる際は、水はけの
よい場所を選んでいただろうから、
田んぼに転用できるような地形に
城が立地していたとも考えにくい。

結局のところ、よく分かりません。









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2017  2 12 日(日)


優作 ―― わかさぎのから揚げ
ワカサギ料理
公魚料理



わかさぎのから揚げ。

青森県は 小川原湖産のワカサギ。
軽やかに揚がりました。


おいしい魚。堅実な調理方法。
シンプルだけど、これがいい。

奇をてらっていない。
それなのに、洗練されている。


揚げたてが ことのほか 良い。

皿の上から どんどん減ってゆく。
まるで、飲み物のような勢いで。
ワカサギのから揚げは飲み物




評価
・新規性 ★★★☆☆
・項目 ★★★★☆
・奇抜さ ★★★☆☆
・揚げ加減 ★★★★★
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2017 年 2 9 日(木)


ヌエシナ カシニユフ ―― 氷





水辺で見つけた氷。

不思議な形。不思議な風景。


氷。そのすぐそばを流れる水。

同じ素材でできているとは思え
ない。

春にも 夏にも 秋にも なしえぬ、
冬にしかなしえぬ風景。






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2017  1 31 日(火)


試作 ―― すごもろこのジャンバラヤ
スゴモロコ料理




琵琶湖固有の魚、スゴモロコ。
米国南部の米料理、ジャンバラヤ。

決して同所的に存在するはずのない
両者を組み合わせた 新機軸の一品
です。


湖魚料理らしさがなく、アメリカ
らしさもない。

もしも、八百万の神々の中に 湖魚
料理の神様やジャンバラヤの神様が
おわしましたら、叱責されそうな
一品。

でも、進まなければならない。





評価
・新規性 ★★★★★
・湖魚料理らしさ ★★★☆☆
・西洋料理らしさ ★★★☆☆
・うしろめたさ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2017 年 1 20 日(金)


コタタレキノトイ ―― 氷





近所の水路で見つけた氷。

凍って、とけて、凍って、不定形の
氷が形成されてゆく。








白かったり、青白かったり、あるいは
銀色だったり。

ひとつの素材だけでできているとは
思えない 複雑な色彩。

虹色すら 現れる。





無色透明の氷。温もりを帯びぬ物質。
無機物。

でも、無色に見えることはない。






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2017  1 7 日(土)


習作 ―― あじめどじょうの
    タリアテッレ 春の七草の
       クリームソース
アジメドジョウ料理
七草がゆ 七草粥



あじめどじょうのタリアテッレ
春の七草のクリームソース


松の内の雰囲気が まるでない一品。


春の七草(せり・なずな・ごぎょう
・はこべら・ほとけのざ・すずな・
すずしろ)と、アジメドジョウと、
タリアテッレ。

皿は、ロイヤルコペンハーゲン。


この日のため、それだけのための
特別な組み合わせ。

でも、この組み合わせでなければ
ならなかった理由は。

… ない。
そんなもの、相も変わらず、ない。

だが、それがいいのだ。





評価
・新規性 ★★★★★
・作る手間 ★★★★☆
・新年らしさ ★★★☆☆
・川魚料理らしさ ★★★☆☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2017 年 1 3 日(火)


潮水を呑吐 ―― 大池





新年 明けまして、お目出とう存じ
ます。

今年も 低い速度で更新して参り
ます。


大池。三重県は南勢の相賀浦にて。

砂州によって 海と隔てられている
海跡湖。潟湖。

潟湖だけど、名前は 池。





大池の南端の狭まっている場所に
相生橋が架けられている。

その橋のさらに南側の相賀浦漁港が
ある水域は、小池と呼ばれている。

小池は、東端が狭まっていて、
そこが海への開口部になっている。

大池は、小池を介して海につながる
形になっている。




正面奥の相生橋の向こうが小池





大池



流入河川は、小さなものしかない。
どの川も、流量は わずか。

淡水の流入量が少ない池。


第九回關西府縣聯合共進會 三重縣
協賛會が 明治40年(1907年)に
発行した「三重縣案内」に 大池の
説明がある。

ここは、南海魚類養殖場として、
タイ・ブリ・サバ・スズキの生産に
利用されていたという。

ブリやサバの生存が可能であるの
なら、ほぼ 海水。

池っぽくない、塩っ辛い池。






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