2016年11・12月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2016年11・12月









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2016  12 28 日(水)


佳作 ―― あまごきつねそば
アマゴ料理




あまごきつねそば。

あまごの煮たのを きつねそばに
搭載しただけ。

シンプルな構成ながら、上品な
味わい。


… もっとも、きつねそばという
完成度の高いものに、わざわざ
あまごを追加しなければならない
理由は ないのだけど。

でも、それでもいい。

予備知識のない宇宙人観光客に、
日本そばの基本形だと吹き込んで
味あわせてあげたいものです。


評価
・新規性 ★★★★☆
・まともさ ★★★★☆
・奇抜さ ★★★☆☆
・まとまり ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。





今年は、これが 最後の更新です。

来年も 低い速度で更新を進めます。
引き続き、お付き合いください。


よいお年を。



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2016  12 23日(金)


試作 ―― たもろこと紫芋のポタージュ
タモロコ料理




たもろこと紫芋のポタージュ。

天然色素の底力に歓喜させられる一品。
わーい。


タモロコでなければならなかった理由も。
そして、紫芋を選んだ動機も。

ない。相も変わらず、ない。


たぶん、人類初のレシピ。

そして、このレシピは、きっと 今回が
最後の事例になることでしょう。





評価
・新規性 ★★★★★
・調理の手間 ★★★★☆
・このレシピにした
  動機のなさ
★★★★★
・彩り ★★★★☆
・味わい ★★★☆☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 12 8 日(木)


藝術的村長 ―― 雄橋





雄橋。高梁川水系 成羽川の支流
帝釈川をまたいでいる 天然橋。

広島県は 東城の帝釈峡にて。





火野葦平の「帝釋峽記」に この雄橋の
話が書かれている。

それによると、雄橋の大きさは、厚さ
八十尺、幅 六十尺だという。

また、橋ができた経緯として「産土神の
命をうけて あまたの男鬼どもが一夜の
うちにかけた」という口伝を紹介して
いる。








下流には、雄橋よりも小さい 雌橋という
天然橋(写真はないけど)がある。

「帝釋峽記」によると、雌橋は「やはり
産土神の命をうけて あまたの女鬼どもが
一夜のうちにかけようとした」ものの、
「半分しかできないうちに 一番鶏が
鳴いたので そのままにして逃げ出した」
ので、規模が小さいのだという。


… 計画段階で もっと検討できなかった
ものか。

雌橋は、工期を2晩で計画するとか。

あるいは、男女混成チームを2つ編制
して「雌雄橋」を2本架けるとか。

あるいは、両方とも雄橋になるけれど、
男鬼を2晩 働かせて、橋を2本とも施工
させるとか。




帝釈川





鬼の唐門という 別の天然橋





鬼の窓(左上)と 鬼の唐門(右下)



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2016 年 12 6 日(火)


久保山の麓 ―― 圓福山 普明寺





佐賀県 鹿島市にある 圓福山 普明寺。

大正15年(1926年)に発行された
「佐賀県の栞」によると、佐賀藩の
支藩である鹿島藩 鍋島家の菩提寺と
なった 黄檗宗の名刹とのこと。


案内の看板によると、寺域を 竜に
見立てて 建物などを配置していると
いう。

入り口の左右両側にある池は、眼に
相当するもので、竜眼の池と呼ばれて
いる。




入り口の石橋の左右両側にあるのが 竜眼の池





竜眼の池(右眼の方)





右端に写っているのは島(瞳を模したものかな?)





楼門



竜眼の池から、竜の首に相当する参道を
進むと、竜の腹に相当する楼門・回廊・
本堂がある。

楼門や本堂は、黄檗宗の大本山である
萬福寺にならって、明朝の様式で建て
られているとのこと。




本堂





本堂脇の回廊に 木製の魚が






これがあるのも、萬福寺と同様。
魚? 開? 飯?
この魚板や魚鼓と呼ばれるものは、
木魚の原型になったものだという。

モチーフは、コイ科魚類かな。









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2016  12 4 日(日)


偶作 ―― しらうおのほうとう
シラウオ料理 白魚料理




しらうおのほうとう。

無理やり、ほうとうと シラウオとを
組み合わせました。


山梨県のご当地麺である ほうとう。
もともと山梨県には分布していない
シラウオ。

その山梨県らしからぬ魚を搭載した
ほうとう。

郷土料理のようで、郷土料理とはいえ
ない一品。

まあ、温まるし、栄養のバランスは
良いのだけど。





評価
・新規性 ★★★★★
・このレシピにした
  理由の明確さ
★★★☆☆
・山梨らしさ ★★★☆☆
・栄養のバランス ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 12 2 日(金)


都市河川 ―― 目黒川





目黒川の下流部。東京都 品川区にて。

市街地の川。文字通りの都市河川。




萬松山 東海寺





奥の林のあたりは 東海寺大山墓地
賀茂真淵や 沢庵和尚や お千代さんのお墓がある






目黒川は、日本で特に原型をとどめて
いない川のひとつ。

昭和4年(1929年)発行の「武藏野
歴史地理 第二冊」によると、川沿いに
「幾多の工場」が 当時すでに あった
とのこと。


流路も流域も 長い年月をかけて、改変
されつくしたように思えるけど。

最近、川底の下に首都高速道路の中央
環状品川線のトンネルが通された。
今、川底の下を車が走っている。
中央環状品川線 中央環状線
見た目では分からないけれど、ついに
川底の下まで改変されてしまった川。




この下に高速道路がある






江戸時代後期の文化・文政の頃に原典が
編纂された「新編武藏国風土記稿」に
よると、目黒川は かつて「荏原川」と
呼ばれていたという。

また、最下流部は「品川」と呼ばれて
いて、それがこのあたりの地名になった
とのこと。


原型をとどめていない目黒川。

残っているのは、川の名前くらい。

22世紀まで残すことができるものは、
もう 川の名前しかない。






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2016 年 11 28 日(月)


どじょう森様 ―― 河内大明神
美祢市 美東町




河内大明神。山口県は 美禰綾木にて。

地元では、どじょう森様という名で
親しまれている神社。

ここで毎年 825日に行われている
祭礼「どじょう森祭り」は、山口県の
三大奇祭のひとつに数えられている。








案内の看板によると、その昔、ここ
扇山の麓の田んぼは、ヒルが多くて
農民が困っていたとのこと。

そこで、宇佐八幡宮から水波売大神の
御分霊を迎えてお祀りしたのが この
神社。

そして、宇佐八幡宮の神池の霊水と
ドジョウを ここの池に入れたところ、
ヒルがいなくなったという。





肝心のドジョウそのものは、いない
けれど。

拝殿には ドジョウの絵が奉納されて
いるし、麓には どじょう池がある。

ドジョウに縁のある珍しい神社です。




どじょう池








麓の田んぼ




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2016  11 15 日(火)


上作 ―― せたしじみの
        炊き込みごはん
セタシジミ料理 瀬田蜆料理




琵琶湖固有種であるセタシジミ。
希少な貝で、貴重な郷土食材です。

今回は 奇をてらわずに、炊き込み
ごはんにした。


手堅い調理方法。素朴な一品。

この素朴さが 尊いのだ。


評価
・新規性 ★★★☆☆
・炊け具合 ★★★★☆
・奇抜さ ★★★☆☆
・素朴さ ★★★★★
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 11 12 日(土)


ウゴレガソタ ―― 天塩川





冷たい雨のそぼ降る 晩秋の天塩川。
北海道 美深町のあたり

紅葉の時期は すっかり過ぎて、河原も
林も、枯れ色になっている。








ひと気のない川。華やかさもない川。

でも、この落ち着いた雰囲気の季節の
この静かな風景が また好ましいのです。









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2016 年 11 6 日(日)


白秋 ―― 産卵期のイワナ





極東の島国の渓流。

このところ、急に冷え込んできて、
水温が 10度を切った。


イワナが産卵期を迎えている。

目をこらすと、そこかしこに親魚が
いるのが分かる。











雄の雌への求愛行動であったり。
雌をめぐる雄同士の闘争であったり。

あるいは、何を意図しているのか、
よく分からない行動であったり。


この時期にだけ 見ることのできる
光景。

いそいそとしたイワナたちの様子を
ぼーっと眺める。









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