2016年7・8月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2016年7・8月









2016


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2016年7・8月
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2016  8 31 日(水)

フィッシュバーガー

意欲作 ―― 小鮒とアボカドの
       ライスバーガー
鮒料理 フナ料理
ギンブナ料理



小鮒とアボカドのライスバーガー。

甘辛く やわらかく仕上げた小鮒と
メキシコから はるばるやってきた
アボカドを、ライスバンズで 無理
やり はさみました。


和風でも 洋風でも エスニックでも
ない 新機軸の一品。

たぶん、この星で初めてのレシピ。

宇宙人の友達ができたら、地球の
郷土料理として ふるまってあげ
たい。





評価
・新規性 ★★★★★
・食材の調和の
  してなさ
★★★★☆
・出来映え ★★★★☆
・地域性 ★★★☆☆
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 8 27 日(土)


鏡 ―― シラヒゲソウ





シラヒゲソウ。山奥の そのまた
山奥にある湿地帯にて。

希少な植物とのこと。初めて見た。





小さいながらも、可憐な雰囲気の
純白の花。

それにしても、その雰囲気に合う
標準和名を どうして考えることが
できなかったのかな。






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2016 年 8 21 日(日)
緑藻
トレボウクシア藻

良い川 ―― カワノリ
川海苔 川のり 川苔 源流
河海苔 河のり 河苔 渓流



カワノリ。
極東の島国の山奥の谷川にて。

発見したのは、この暑い最中
にもかかわらず、水が とても
冷たい川。





川海苔は、谷川のものと 汽水域の
ものとに大別される。

静岡県 伊豆松崎の那賀川・岩科川や
徳島県の吉野川・那賀川や 高知県の
四万十川などの最下流で生産されて
いる川海苔は、アオサ科アオサ属の
スジアオノリ。

関東から九州にかけての ごく一部の
谷川にだけ生育している川海苔こそ、
カワノリ科カワノリ属のカワノリ。


汽水域の川海苔であるスジアオノリの
方が 生産量がずっと多いけど。

谷川の川海苔である このカワノリの
ことを忘れてはならない。







水中では こんな感じ






カワノリは、山奥の冷たく清冽な
谷川の岩の表面に ささやかに着生
している 食用藻類。

ただし、山奥の冷たく清冽という
条件の谷川であっても、必ずしも
生えているわけではない。

山奥の冷たく清冽という条件の
谷川なのに、生えていないことの
方が むしろ 多い。

もっとも、このカワノリが生育
しているのであれば、その川は
間違いなく 良好な環境であると
いえる。








山河の珍味であり、希少な淡水
藻類であるカワノリ。

そのカワノリが生育している
貴重な谷川。

そんな川が 大事にされている、
そういう島国であってほしい
ものです。












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2016 年 8 16 日(火)


とげうを ―― イトヨ





トゲウオ科 イトヨ属のイトヨ。
二ホンイトヨではない方のイトヨ。

本州の湧水池にて。


もともと 限られた地域にしか分布
していなかった魚。

分布している地域でも あちこちに
いるわけではなくて、湧水の池や
小川にしか生息していない魚。

この希少魚とその生息地を まずは
22世紀まで 残したい。






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2016  8 11 日(木)

オウミヨシノボリ料理

良作 ―― うろりビビンバ

ウロリ料理 ゴリ料理
ビワヨシノボリ料理



うろり。滋賀県 琵琶湖産。

うろりは、ハゼ科のヨシノボリ属か
何かの稚魚らしい。

琵琶湖のヨシノボリ属魚類というと、
ビワヨシノボリなのかな。それとも、
オウミヨシノボリか、また別か。


よく分からないけど、その うろりを
ビビンバに無理やり搭載しました。

野菜たっぷりの好ましい一品。


うろりでなければならない理由は、
まったくないけれど。

意外なことに、ビビンバに合う。





評価
・新規性 ★★★★★
・湖魚料理らしさ ★★★☆☆
・彩り ★★★★☆
・ヘルシーさ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 8 6 日(土)


えことん ―― ガガンボの産卵





ガガンボの成虫が 渓流の水際に
いるのを見つけた。

ごく浅い、わずかに水に浸った
砂地にいる。

水際の砂の中に産卵している
ところだった。








ガガンボの幼虫は 水生だけど、
成虫は 陸で過ごす。

渓流に生息している水生昆虫は、
幼虫の時に 下流に流される。

成虫は 陸に出て 飛んで上流に
戻り、そうして流程分布を維持
しているとのこと。

ガガンボもそうなのかも。

たぶん、飛ぶという能力が必要
なのだろうな。


ガガンボの成虫は、飛ぶことは
できるけれど。

泳ぐことも 潜ることもできなさ
そう。

ただし、水中で生活することに
なる幼虫のため、陸上で産卵
するわけにはいかない。

それで、陸と水中との境界付近、
つまり水際が 産卵場所になって
いるらしい。






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2016  7 30 日(土)


偶作 ―― サケ科魚類の交雑個体
   (たぶん ヤマメ x イワナ)の 塩焼き
カワサバ料理 川鯖料理




たぶん、ヤマメとイワナとの交雑
個体。

ヤマメではなく、イワナでもない、
見慣れない その妙な魚の塩焼き。

いただきもの。


ヤマメとイワナとの交雑個体や
アマゴとイワナとの交雑個体は、
背中の模様がサバに似ていると
いう。

そのため、カワサバという通称で
呼ばれることがあるけれど、その
名前が どうもしっくりこない。

どうせ しっくりこないのなら、
「コウザツシテマス」あるいは
「マザッテマス」という名前の
方が 体を表していていい。


それで、その こうざつしてます
(まざってます)の 塩焼き。

味や食感は、悪くない。

ただ、確かにヤマメではないし、
イワナでもないような気がする。

まざってますの塩焼きです。





評価
・新規性 ★★★☆☆
・もの珍しさ ★★★★☆
・焼き加減 ★★★★★
・中途半端さ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 7 21 日(木)


あらたか ―― 天神水
米原市枝折
醒ヶ井湧水群



醒井湧水群のひとつ、天神水。
滋賀県は 米原にて。

静かな里に 静かに湧いている泉。

静かに湧き出して、静かにたたえ、
静かに流れ出してゆく。




湧出口のひとつ






風の穏やかな 静かな日。

そんな日の 風が止んで 小さな波さえ
収まる瞬間。

湧水池は、文字通りの水鏡となる。


底まで透き通った水。それと同時に
水上の物を映し出す水。

透過と反射が作り出した 不思議な
風景です。







「灌田水」と彫られている




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2016  7 10 日(日)


試作 ―― はすのカレー炒飯
ハス料理 琵琶湖




はすのカレー炒飯

琵琶湖産のハスを 5個体も搭載した
前例のないカレー炒飯。たぶん。


ハス。

それは、カレーに縁のないはずの魚。
そして、炒飯にも縁のないはずの魚。

その 3つを組み合わせた、ごく単純な
足し算。

ハス + カレー + 炒飯。

これまで 誰も その答えを求めようと
しなかった足し算。

それが こうして形になりました。

もっとも、その答えを あえて求めよう
とする人は、これからも いないだろう
けど。





評価
・新規性 ★★★★★
・手間の
  かかり具合
★★★★☆
・湖魚料理らしさ ★★★☆☆
・調和のしてなさ ★★★★★
・味わい ★★★☆☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2016 年 7 4 日(木)


シャチノミ ―― 白山川





矢作川水系の巴川の支流の矢並川の
そのまた支流の白山川。

愛知県 豊田市にて。


川自体には、取り立てて見どころは
ないけれど。

流域には、驚くべき地名が残されて
いる。


このあたりは、今でこそ 幸海町という
健康的な地名なのだけど。

元の地名は、幸海ではなく「酒呑」。





明治6年(1873年)、当時の酒呑村に
初等教育の学校が創設された。

昭和11年(1936年)に発行された
「松平村誌」に その学校の名称の
変遷が さらっと記されている。

それによると、明治8年(1875年)に
まず付けられたのは「酒呑學校」と
いう名称。

ただ、そう命名されたものの、翌9
には「鶴鳴學校」に改称されたとの
こと。

しかし、その年のうちに 再び「酒呑
學校」に改称され、さらに字を改めて
「幸海學校」になったという。
酒呑学校 鶴鳴学校 幸海学校
しゃちのみ 豊田市幸海町

松平村誌には、相次ぐ改称の理由は
書かれていない。

正当な地名ではあるけれど、校名と
して通用させることの是非が、当時、
議論になったのかな。

… 議論になったのだろうな。




それから、酒呑には「ジュリンナ」と
いう変わった小字があって、そこで発見
された遺跡が「酒呑ジュリンナ遺跡」と
命名されている。

実在する地名であることを知らないまま
だったら、真面目に取り合うことができ
ないところだったな …。





本来の地名を 大いに尊重しつつも、
こんなポップな名称を付与したのは、
名古屋大学の先生とのこと。

そのセンスを見習わねばなりません。










白山川(手前)と
酒呑ジュリンナ遺跡(家屋の向こう側)



校名としては残らなかったけれど。

遺跡の名称として、本来の地名に忠実で、
しかも、これほど耳目を集めうるものは
なかなかない。

白山川は、そんな珍しい地名の中を流れ
続けている。


酒呑ジュリンナの縄文人や 酒呑学校の
児童は、生活や遊びの場として、この
川に親しんだはず。

でも、流路は すっかり改修されていて、
縄文時代は無理としても、明治時代の
川の様子を偲ぶことすら難しい。


せっかくの朗らかな地名なのに。

それに見合う雰囲気の水辺が残されて
いないのが心残り。






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