2013年9・10月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2013年9・10月









2013


~ 10 ~

N G K S M K D
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 32


~ 9 ~

N G K S M K D
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

2013年9・10月
< 古い方  新しい方 >





2013  10 29 日(火)


快作 ―― きゅうりうおと
        きゅうりの酢の物
キュウリウオ料理




胡瓜に似た匂いがあることに由来して
名付けられたという キュウリウオ。

その独特の匂いのために、食材としては
時に 敬遠されることがあるという。


匂いを抑える方法として、干物にする、
あるいは 皮を剥ぐのがよいとも聞くの
だけど。

思春期前の小学生男児的な思考回路で、
いっそのこと、きゅうりに合わせては
どうかという考えに至った次第です。


きゅうりうおと きゅうりの酢の物。

いつか実現させてみたいと思いつつも、
肝心のキュウリウオを入手することが
できないまま、月日が流れていた。

しかし、それが あっけなく手に入り、
ついに 実現の時を迎えることになった。


秘伝というか 非伝の方法で粛々と調理。

予想通り、予想以上の手間がかかる。
でも、期待通りの出来映え。

彩りとして 食用菊「もってのほか」の
酢漬けを添えて 完成。

積年の宿願が ようやく叶いました。


評価
・新規性 ★★★★☆
・この組み合わせに
  した理由の希薄さ
★★★★★
・調理の手間 ★★★★★
・彩り ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2013 年 10 23 日(水)


霜降 ―― アマゴの産卵床





山では 紅葉が始まり、谷では アマゴの
産卵が始まりました。

大きすぎず、小さすぎない谷を探して、
その谷で 産卵に適した小石がありそうな
淵を探すと、産卵床が見つかる。


アマゴの産卵床は、淵から次の瀬へと
流れが速まる直前の部分に よくある

砂利が掘り返されて、白っぽく見える
部分が産卵床。








偶然、産卵間近のアマゴを発見。

産卵行動を阻害しないよう、遠巻きに
観察する。


この淵に集まっているのは、大きめのが
少なくとも 3 個体。

先頭が雌で、その次と後方が雄。

雄同士、相容れぬようで、追い払ったり、
追い払われたりを繰り返している。

それ以外にも、小さめの雄が時おり現れ、
近づいては 追われている。


必死な様子の魚たちには 失礼ながら、
そのやりとりを のんびりと眺める。

この季節の風物詩である。









Category いきもの Comment (0)  Track back (0)






2013 年 10 18 日(金)


簸氷 ―― 落合川・南沢湧水群





東京都 東久留米市の落合川。

流域の竹林公園や氷川神社付近などに
複数の湧水がある。

この落合川は、それらの水を合わせ、
黒目川と新河岸川を経て 隅田川へと
つながる川。

住宅地の中にありながらも、澄んだ
水が流れ続けている。













竹林公園にある湧水




氷川神社の近くにある湧水(沢頭湧水群)





現代の言葉で表現するのなら、これは
“東京らしからぬ風景”である。

昔は、こんな水辺が 都内のあちこちに
あったという。

これが“東京らしい風景”だった頃の
東京を訪ねてみたかった。









Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2013  10 14 日(月)


肴 ―― はすの甘露煮
ハス料理




はすの甘露煮。

琵琶湖産の小ハスを ゆるゆると炊き
上げました。


素朴ながらも、上品な仕上がり。

きっと、年端のゆかぬ子にも 年端の
いった子にも、好まれるであろう味。

しかし、おかずというよりも、酒の肴。


評価
・新規性 ★★★☆☆
・炊け具合 ★★★★★
・地酒との相性 ★★★★☆
・盛り付け ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2013 年 10 8 日(火)


寒露 ―― コノシロ





極東の島国の川で 見慣れない魚の
群れを発見。

水面近くを ぐるぐると泳ぎ続ける
全長 20 cm ほどの魚の群れ。





どうやら、コノシロらしい。

今日は 大潮、ちょうど 今は満潮に
近い時刻。

上げ潮とともに、わらわらと川を
遡上してきたのだろうか。





海に近いとはいえ、この群れの すぐ
そばにカエルがいたから、淡水に近い
条件のはず。

川へ入るのは一時的な現象だろうけど、
低塩分への耐性を有しているらしい。

でも、そもそも なぜ川にわざわざ遡上
してくるのだろう。


分からないことばかり。

知っていることよりも、まだ 知らない
ことの方が ずっと多い。






Category いきもの Comment (0)  Track back (0)






2013  10 3 日(木)


煮餡子屋 ―― ぬまがれいの煮こごり
ヌマガレイ料理 沼鰈料理
カワガレイ料理 川鰈料理



幽幻会社 煮餡子屋(にゃんこや)の新製品

「たぶん陸奥名物
      ぬまがれいの煮こごり」


「ぬまがれいの煮こごり」は、気が
ついたら いつの間にか、鍋の中で
固まってできていた 心躍る逸品です。

とり立てて美味しいものでもないので、
大らかな気持ちでご賞味ください。


煮餡子屋 店主敬白



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


◆ たぶん陸奥名物
     ぬまがれいの煮こごり

  青森県の未知の駅で好評発売中!
  1 個 315 億万







盛り付け例



Category 煮餡子屋 Comment (0)  Track back (0)






2013 年 9 27 日(金)


のとのせきこ
II ―― 大津潟





大津潟。石川県の田鶴浜にて。

大津川の河口付近にある潟湖で、
すぐ東側には 深見潟と呼ばれる
別の水域もある。


元々は、川ではなく、海でもない、
境目のはっきりしない場所だったの
だろう。

でも、現在は、大津川との間が堤防で
仕切られている 閉鎖的な水域。

淡水とも汽水とも海水とも分からぬ
水をたたえている。










大津川



Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2013  9 23 日(月)


秀作 ―― 鮎そば
(温)
鮎料理 アユ料理




鮎そば、温かいの。

一雨ごとに風が涼しくなり、そろそろ
温かいものが食べたくなる頃。

子持ち鮎の甘露煮を 温かい そばに
まるごと搭載しました。


目新しさはないけれど、にんじん・
ねぎ・さやえんどう・糸唐辛子・
錦糸卵も搭載して、いろどりよく
仕上げた一品。

骨も頭も やわらかく炊き上がった
鮎の甘露煮と そばとの相性が秀逸。


評価
・新規性 ★★★☆☆
・いろどり ★★★★★
・鮎の炊け具合 ★★★★★
・奇抜さ ★★★☆☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2013 年 9 19 日(木)


はくろ ―― 網走川 最下流





北海道東部の網走川

津別から美幌へと流下し、女満別で
網走湖に流入する川。

また、この湖からオホーツク海への
流出河川も、網走川と呼ばれている。


写真は、網走湖からオホーツク海に
至る 最下流の区間。

網走市街を横切って、ゆったりと
流れている。





市街地では、大部分の区間が護岸されて
いるけれど。

三眺地区には、わずかながらも 河畔林と
自然河岸が残存している場所がある。

きっと、これが網走川 最下流域の本来の
風景なのだろうな。




この先も存続しますように




鏡橋 襟正すべし




網走駅前の新橋





1条 西4丁目のあたりには、川沿いに
「流氷樋門」なる施設がある。

ご当地らしい 冬季の流氷対策の施設かと
思ったけれど、そうではなさそう。

その対岸には「白鳥樋門」というのが
ある。これが白鳥対策の施設とは 考え
にくいからである。

どうやら、この川沿いにある複数の樋門の
識別のために、流氷という名称を付与した
だけのことらしい。




流氷樋門




流氷樋門(左端の木の陰)につながる水管




中央橋 夜景




最下流に架かる網走橋




網走橋


北海道で大きな川のある街というと、
旭川や釧路などが有名だけど。

知る人ぞ知る 川の街は、ここ 網走
なのだという。

観光地化が あまり進んでいない この
穏やかな風景は、なるほど、確かに
好ましい。




網走川河口(左は帽子岩、右奥は知床半島)



Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2013 年 9 15 日(日)


たきみ ―― オシンコシンの滝





オシンコシンの滝。

北海道 知床半島の
チャラッセナイ川の
河口近くにある。

その水は とても冷たくて、真夏でも、
1日の平均水温が 12 度を超えることは
ないという。











チャラッセナイ川は、幅が 5 m にも
満たない小さな川だけど、その規模の
割には 水が勢いよく流れている。

よその同じくらいの幅の川と比較すると、
流量が多いように見える。

滝となって流れ落ちた後も 急流が続いて、
その勢いのまま オホーツク海に注ぐ。

山間部の最上流の川の雰囲気のまま 海に
直接流入するという、見慣れない川です。







オホーツク海に流入するチャラッセナイ川



Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2013 年 9 3 日(火)


ツチノコの里 ―― 左広川





木曽川水系 飛騨川の支流である白川の
そのまた支流の 左広川

岐阜県の東白川村にて。

東白川村は、国内でも有数の ツチノコ
生息域とされる場所。




ツチノコが悪事を働いたわけではないのですが…


村内でも 左広川の流れる親田地区は、
昔から ツチノコの存在が語り継がれて
きた特別な場所だという。

平成元年(1989年)には、槌の子神社の
創建にまで至っている。




槌の子神社








「槌の子神社之碑」によると、ここ
親田の里には、昔からツチノコが
生息していたとのこと。

また、昭和30年(1955年)には、
陰山というところで ツチノコの
死骸が発見され、しかも それが
埋葬されたのだとか。




近くでヘビを見つけたけど、ヤマカガシだった


左広川の流れる親田地区には、槌の子
神社だけでなく、つちのこ公園もある。

でも、肝心のツチノコがいない。




左広川沿いにあります




こうやって捕まえるものらしい




左広川



Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2013  9 2 日(月)


試作 ―― すじえびのチリソース
スジエビ料理




すじえびのチリソース。

揚げた すじえびに、トマトベースの
甘辛いソースを合わせました。

もし、中華風の名称を付与するのなら、
正しい表記かどうか分からないけれど、
「乾焼筋蝦」といったところか。





実は、すごく小さな一品。

味見だけで ほとんど食べ終わるという
恐るべき エビチリ。


きっと、味は 良いはずなのだけど。

量が少なすぎて、その味見すらも まま
ならない一品。





皿は、かの ロイヤルコペンハーゲン。

こんなに小さな料理を盛り付けられる
ことになるとは、思いもよらなかったに
違いない。


評価
・新規性 ★★★★☆
・ボリューム ★★★☆☆
・迫力のなさ ★★★★★
・食べごたえのなさ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)



< 古い方  2013
910 月 〜
新しい方 >





ひょうし

V

これまでの記事


V

2013

910 月 〜



< 古い方  新しい方 >




- - - - - - - - - - - - - - -


〜 ここの記事 〜


快作
きゅうりうおと
きゅうりの
酢の物

霜降
アマゴの産卵床

簸氷
落合川・
南沢湧水群


はすの甘露煮
ハス
寒露
コノシロ

煮餡子屋
ぬまがれいの
煮こごり
ヌマガレイ
のとのせきこ
II
大津潟

秀作
鮎そば
(温)
あゆ アユ

はくろ
網走川 最下流

たきみ
オシンコシンの滝

ツチノコの里
左広川

試作
すじえびの
チリソース

スジエビ



- - - - - - - - - - - - - - -


〜 コメント 〜


ないよ




- - - - - - - - - - - - - - -


〜 トラックバック 〜


ないってば




- - - - - - - - - - - - - - - - -

N G K S M K D
300 300 30 30 30 300 300

N G K S M K D
300 300 30 30 30 300 300
猛獣の領域 〜 極東の水辺を行く 〜