2013年7・8月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2013年7・8月









2013


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2013年7・8月
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2013  8 29 日(木)


煮餡子屋 ―― うぐいの柿の葉寿司

ウグイ料理




幽幻会社 煮餡子屋(にゃんこや)の新製品

「たぶん吉野名物
 うぐいの柿の葉寿司」


「たぶん吉野名物
 うぐいの柿の葉
寿司
」は、年端もゆかぬ子猫が心血を
注いで、そこらへんの川で捕ってきた
うぐいを、そこらへんの畑でむしって
きた柿の葉で 優しく包んで仕上げた
規格外の逸品です。

とり立てて美味しいものでもないので、
大らかな気持ちでご賞味ください。


         煮餡子屋 店主敬白



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◆ たぶん吉野名物 うぐいの柿の葉寿司

  奈良県の未知の駅で好評発売中!
  5 個入り 780
億万







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2013 年 8 27 日(火)


残暑 ―― 足洗潟





富山県の新湊の東端にある 足洗潟。

史実なのかどうかは 分からないけれど、
浄土真宗の宗祖 親鸞が都から越後への
配流の途中、ここに立ち寄って 足を
清めたことが その名の由来だという。


このあたりは、かつては 低湿地帯が
広がっていて、その中に 放生津潟や
陀婦野潟といった潟湖があった。

足洗潟は、そのうちのひとつに過ぎ
なかった 小さな水域だけど。

放生津潟や陀婦野潟は、
1960年代の
富山新港造成の際に消滅してしまって、
今も残っているのは、この足洗潟だけ。

ここは、当時の面影を 辛うじて残して
いる、数少ない場所。






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2013  8 23 日(金)


試作 ―― サケ科魚類の交雑個体
   (たぶん イワナxアマゴ)の 塩焼き





見慣れない体色の妙な魚。
いただきもの。

オリーブ色の地に 檜皮色を組み
合わせた 独特の模様。

聞くところによると、イワナと
アマゴとの交雑個体らしい。
カワサバ 川鯖料理

サケ科魚類であることは 分かる。
でも、アマゴではない。

体形は イワナに似ているけれど、
どこか違う気がする。

何だ こりゃ。


物は試しと、炭火で じりじりと
焼いて、味見してみました。

身が締まり、淡白な味わい。

食感や味は、アマゴというよりも、
イワナに似ていると思うけど。

イワナと同じかと言われると、
そうでもないような気もする。

こんな魚、初めて 食べた。





評価
・新規性 ★★★★☆
・調理の手間 ★★★★☆
・焼き加減 ★★★★★
・淡白さ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 8 17 日(土)


風吹き酔いて ―― カッパ淵





カッパ淵。岩手県 遠野市の土淵にて。

木々が生い茂り、昼なお暗い場所。

ここは、曹洞宗の古刹である蓮峰山
常堅寺の境内の裏手にある 蓮池川。

この川は、北上川水系の猿ヶ石川の
支流で、下流は猿ヶ石川に、上流は
小烏瀬川につながっている。


土淵地区では、小烏瀬川は 北の方に
蛇行している。

そのため、小烏瀬川の上流方面と
猿ヶ石川の下流方面との間を行き来
する際には、どうも この蓮池川が
近道らしい。

カッパが この川を 回遊経路として
利用していた可能性は 十分ある。




常堅寺

ここには 珍しいカッパ狛犬がある
(写真を撮るのを忘れていた・・・)


明治43年(1910年)に刊行された
柳田國男「遠野物語」によれば、
カッパの足跡を見ることは 決して
珍しいことではなかったとのこと。

しかし、現在は、カッパの生息情報が
途絶えて久しいという。

どこか人知れぬ場所で、その命脈を
つないではいないものか。




遠野盆地の東方にそびえる 六角牛山



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2013  8 9 日(金)


偶作 ―― 月見あゆ伊勢うどん
鮎料理 アユ料理




伊勢うどん。本当に太い うどん。
文字通り、極太の麺


その伊勢うどんに、卵黄と あゆの
甘露煮の両方を搭載しました。

こういう組み合わせにしなければ
ならなかった理由は、ない。

相も変わらず、ない。


評価
・新規性 ★★★★☆
・計画性のなさ ★★★★★
・手間のかけてなさ ★★★★☆
・麺の太さ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 8 5 日(月)


瑠璃 ―― フトヒルムシロ





フトヒルムシロ。

極東の島国の山奥にある池にて。


ここは、標高 1000 m を超える山中で、
しかも 孤立したような場所にある池。

どうやって、こんなところまで分布を
広げることができたのか 不思議。

水鳥が その種子を運搬して、なおかつ
定着させることができるのかな。


分からないことばかり。

知っていることよりも、まだ 知らない
ことの方が ずっと多い。






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2013 年 7 31 日(水)


しょうじょう ―― 清滝





木曽川水系王滝川の支流にある 清滝。
御嶽山麓の長野県 王滝村にて。

御嶽信仰の滝行の場になっている。


透明感があって、文字通り、清々しい
雰囲気の滝。

滝行をしたら、そんな のんびりした
ことは 言えないのだろうけれど。

凡人なので、少し離れたところから
滝を眺めるだけにしました。






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2013  7 28 日(日)


上作 ―― もつごの佃煮
モツゴ料理




もつごの佃煮。

大きさの多少のばらつきは 気にせず、
他の魚種が 多少混入していても気に
せず、頭も骨も はらわたも気にせず、
まとめて煮た 鷹揚な一品。

しかし、焦がさぬように、身を崩さぬ
ように、細心の注意を払って、甘辛く
やわらかく 仕上げられてる。

古式ゆかしい 素朴な一品。


評価
・新規性 ★★★☆☆
・炊け具合 ★★★★★
・地酒との相性 ★★★★☆
・素朴さ ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 7 22 日(月)


さいなまれる ―― 矢勝川





愛知県 知多半島を流れる阿久比川の
支流 矢勝川。

常滑市の東端に水源があって、概ね
半田市と阿久比町との境界になって
いる川。


今でこそ、コンクリートで固められた
味気ない川だけど。

その割には、いろいろ由緒ある川。


矢勝川は、半田出身の作家 新美南吉の
著作「ごんぎつね」の中で、兵十が
ウナギ漁をしていた場面のモデルに
なった川とのこと。





それから、大正15年(1926年)発行の
「半田町史」では「家康渡河の橋」と
して、矢勝川の橋が紹介されている。

往時は、長さ7間 巾3尺の欄干付きの
橋で、元大橋(あるいは 大橋か)と
称されていたという。

江戸時代は 藩費で修築されていて、
文政6年(1821年)と 天保11
1840年)に掛け替えたのだとか。




現在は 岩滑西橋という名称




今の橋は 昭和53年(1978年)に架けられた
ものなので、家康公は 渡っていないです




岩滑西橋の向こうは 新美南吉の生家がある岩滑地区


半田町史によると、矢勝川の水源は
高根山という山の北東の谷だという。

そして、いくつかの谷が合わさった後、
半田池という ため池に流れ込んでいる。

この半田池は、元禄8年(1695年)の
築造という古い ため池。

池の築造前は、八挺汲みという湧水が
あったらしいけど、300年以上も前の
ことでは 偲びようがない。




半田池は、新美南吉の「おぢいさんの
ランプ」の舞台になった場所。

作中に登場するのは、100年ほど前の
半田池。

100年くらい前の この池の様子なら、
遠目で見れば、偲べる気がする。

池の縁のどこかの木にランプを吊るし、
石を投げて割ったのだ。




半田池の下流の矢勝川


半田池から 少し下ると、矢勝川の
北に 権現山という小さな山がある。

「ごんぎつね」の ごんが住んでいた
森のモデルになった場所とのこと。




権現山




権現山の五郷社(権現さん)




西狐谷池と権現山


当時、このあたりには 実際にキツネが
生息していたそうで、権現山の北には
西狐谷・東狐谷という地名がある。

さらに その近くには、大鰻谷という
地名まで存在している。

南吉がそこから着想を得たのかどうかは
分からないけれど、「ごんぎつね」に
結びつくキーワードが いろいろある。

そして、物語の場面を思い起こさせる
風景が 断片的ながらも 残っている。






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2013 年 7 17 日(水)


きゅうちゃく ―― カワヨシノボリ





流れの中、石の上に 吸盤で定位する
カワヨシノボリ。

ドンコやカジカと混同されることが
あるけれど、まったく別の種。


カワヨシノボリは、腹鰭が吸盤状。
それから、鱗がある。

ドンコは、鱗はあるけれど、腹鰭は
吸盤には なっていない。

カジカには、吸盤も 鱗もない。


生物の分類学という分野は、ひどく
難解で、一生を費やしても、素人に
習熟しうるものではない。

それでも、ドンコやカジカとの識別
くらいは 全うしたい。

もっとも、当のカワヨシノボリは、
他の魚と混同されることを 大して
気にしていないだろうけど。









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2013  7 9 日(火)


佳作 ―― いわなピザ
岩魚料理 イワナ料理




いわなピザ。

いわなのほぐし身を ぼんぼん
搭載した後、生地が かりかりに
なるまで じりじりと焼きました。


レシピは てきとう。

それでも、軽い食感が好ましい、
おいしいピザが完成。

少し 焦げているけど、一向に
気にしない。

わーい。


評価
・新規性 ★★★★☆
・調理する際の
  意気込み
★★★☆☆
・調理の手間 ★★★★☆
・川魚料理
  らしくなさ
★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 7 4 日(木)


でいねい ―― ガムシの幼虫





ガムシの終齢幼虫。

無農薬の田んぼのあちこちにいた。
泥の上を のそのそと歩いている。


全長 7 cm にも達する 見ごたえの
ある水生昆虫。

初夏の田んぼの泥濘が よく似合う、
絵に描いたような雰囲気の虫。





子供の関心と、一部の大人の関心と、
大部分の大人の嫌悪感をかきたてる
思い切った デザイン。

大きさもさることながら、その色と
形状には 目を見張るものがある。

子供には人気があることが喜ばしい。



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