2013年5・6月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2013年5・6月









2013


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2013年5・6月
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2013  6 30 日(日)

ビワマス料理 琵琶鱒料理

意欲作 ―― びわますと たてぼし貝と
      すじえびの パエリア

タテボシガイ料理
スジエビ料理 たてぼし貝料理



びわますと たてぼし貝と すじえびの
パエリア


琵琶湖の幸を盛り込んだ一品です。


パエリアを作るのは、これが 2 回目。

2 年前、さつきますと あゆと やまと
しじみのパエリアを作って以来のこと。

今回も おおよそ正当ではない方法で、
調理を 黙々と進める。

それでも、その食材の組み合わせには、
ない知恵をしぼりました。


気がつくと、それらしいものが完成。

いろどり、味わいともに、上々!


それぞれ 個性的な
3 種の湖の幸。

一皿に会したそれらの食材が 調和して
いるのか していないのかは さておき。

もしかすると、人類史上初めての一品
かもしれない。





評価
・新規性 ★★★★★
・調理にあたっての
  意気込み
★★★★☆
・湖魚料理らしくなさ ★★★★☆
・いろどり ★★★★★
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 6 25 日(火)


草いきれ ―― 知内川





知内川の河口から望む夕景。

北海道は渡島半島の知内町にて。


ここは、著名な演歌歌手の出身地。

奥に写っている橋や建物は、当時は
まだ なかっただろうけど。

同じ場所で 同じような風景を眺めて
いたのかもしれない。


何げない風景だけど。

川の海との境界と、天空と地平との
境界と、昼と夜との境界の すべてを
集約すると、こういう形と色になるの
だなと思った。

境界ではあるものの、接点でもある。



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2013  6 20 日(木)


試作 ―― かじかの韓国風冷麺
鰍料理 カジカ料理




かじかの韓国風冷麺。

甘辛く やわらかく炊いた かじか。
そして、こしのある冷麺。

どちらも おいしい。でも、それらを
組み合わせなければならない理由は。

・・・ ない。


ただ、これを作るため、それだけの
ために、りんごやキムチなどの具を
わざわざ そろえたのです。

星の抜き型まで わざわざ動員。

そこまでしなければならなかった
理由は。

やっぱり、ない。


評価
・新規性 ★★★★★
・カジカを選んだ
  動機の希薄さ
★★★★☆
・作る手間 ★★★★★
・季節感 ★★★★☆
・味わい ★★★★☆
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 6 13 日(木)


あんのん ―― ナマズ





暑い日の真昼間、緑一面の藻の中に、
何やら 違質な物体を発見。

よどんだ生ぬるい水中で、まったく
動かない 謎の物体。

微動だにしない不活発さが、むしろ
その気色悪さを際立たせている。


よくよく見れば、ナマズ。

なぜか、藻の外に 口先だけ出して、
じっとしているところだった。





うまく藻の中に隠れたつもりなのか。

あるいは、藻の中が息苦しくて、
仕方なく 口先だけ出しているのか。

触角は、藻の外に出ていない。

どうやら、真上を通りかかる獲物を
待ち伏せしているわけではなさそう。


分からないことばかり。

知っていることよりも、まだ 知らない
ことの方が ずっと多い。



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2013 年 6 8 日(土)


翼 ―― 種山ヶ原





北上高地の南西部にある 種山ヶ原。

岩手県の江刺と遠野と住田との境界
付近に広がる高原。

ここは、かつて 宮沢賢治が来訪し、
著作の着想を得た場所とのこと。


なだらかな尾根が 遠くまで並ぶ。

水気がないように見えるけど。

尾根が並ぶところには、その間に
谷筋が必ずあって、水が流れている。





開放感のある山上の風景は、もちろん
好ましいけれど。

そこには、空があり、さらに 宇宙が
広がっているはずだけど。

わたしには 天体の知識はなく、また、
翼を持たぬ凡人ゆえ、この沢のような
目立たない場所に 目を向けてしまう。

それでも、もう それでいいと思える
ようになりました。



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2013  6 3 日(月)


上作 ―― 小鮒の ちらし寿司
フナ料理 鮒料理 ギンブナ料理




小鮒の ちらし寿司。

甘辛く、そして やわらかく炊き上げた
小鮒を搭載した ちらし寿司です。



久しぶりに 川魚料理らしい川魚料理。


奇抜さはないけれど、古式ゆかしい
素朴な一品。

甘辛い小鮒が 酢飯によく合う。

おいしい。


かつて 砂糖や味醂や酢が ぜいたく品で、
なにより 米が貴重だった時代は、祭事の
ごちそうだったという。

あわてることなく、味わって食べたい。


評価
・新規性 ★★★☆☆
・小鮒の炊け具合 ★★★★★
・奇抜さ ★★★☆☆
・素朴さ ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 5 27 日(月)


ぼちぼち歩き ―― 不忍池





東京は上野にある 不忍池。

ビルが建ち並ぶ街中に残された池。

ここも人が多いけれど、都心の喧騒を
思えば、いくぶん穏やかな場所。





ここは、池が残された場所。

そして、空が残された場所でもある。






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2013 年 5 22 日(水)


2113
年 ―― スナヤツメ





極東の島国の小川にて。

産卵行動中のスナヤツメ。
初めて見た。

流れの緩やかな、しかし 水通しの
良さそうな川底に 4 個体がいた。


産卵の予定地を掘っているらしい。

川底の ある狭い 1 地点を中心に、
4 個体が 忙しなく動き続ける。

決して 固まりにならない一方で、
ばらけることもない。








こういう小川は、雄大ではないし、
あでやかな場所でもないけれど。

足元に目をこらしてみれば、この
スナヤツメの産卵行動のように、
見たことのないものが、いくつも
見つかる。


100
年後も 子々孫々が 同じ光景を
見つけることができるように。

こんな小川が これまで存続してきた
ように、これから先も 存続させたい。






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2013  5 17 日(金)


快作 ―― あまごと こしあぶらの炒飯
アマゴ料理




あまごと こしあぶらの炒飯

特段の動機は なかったのだけど、
あまごのほぐし身に、この時期だけ
味わうことができるコシアブラの
新芽を組み合わせました。

山河の幸を合わせた、素朴ながらも、
ぜいたくな炒飯。


風味や彩りの良い一品。

年端のゆかぬ子も、年端のいった子も、
きっと 好むであろう一品です。





評価
・新規性 ★★★★★
・この組み合わせにした
  理由の希薄さ
★★★★☆
・季節感 ★★★★☆
・素朴さ ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 5 12 日(日)


りっか ―― ミズベノニセズキンタケ





小さくて白い きのこ
水しぶきのかかる枯枝に生えていた。

たぶん、ミズベノニセズキンタケ。

小さいながらも、落書きするときに
描くような きのこらしい形の きのこ。






有毒なのか 無毒なのかは 不明。
もちろん、食べていません。

もし 無毒だったとしても、小さすぎて、
食べごたえがないのだけど。









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2013  5 7 日(火)


習作 ―― さつきますと   

   アスパラガスのフェットチーネ
サツキマス料理 皐月鱒料理




さつきますとアスパラガスの
フェットチーネ。

味付けは、てきとう。

それでも、クリームを少なめにして、
あっさりとした風味にしました。


サツキマスに、アスパラガスに、
フェットチーネ。

皿は、かのロイヤルコペンハーゲン。

聞いたことのない組み合わせ。

この組み合わせにしたことに、
強い動機は、やはり、ない。

それでも、奇抜な雰囲気ではなく、
穏やかに仕上がった一品。


評価
・新規性 ★★★★★
・奇抜さ ★★★☆☆
・味付けの適当さ ★★★★☆
・川魚料理らしくなさ ★★★★☆
・味わい ★★★★★
 総合判定 ★★★★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。



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2013 年 5 2 日(木)


こらう゛ぉ ? ――     

    ヒゲナガカワトビケラの蛹と
   カワシンジュガイの稚貝





ヒゲナガカワトビケラの蛹。

妙な巣を作っているのを発見。

希少なカワシンジュガイの 貴重な
稚貝を 3 個体も材料に使用した
極めて ぜいたくな巣。



どうしたら こんな巣を構築する
ことができるのか、当のヒゲナガ
カワトビケラに問いただしたい。

その辺にある 砂粒を使え。砂粒を。





ヒゲナガカワトビケラにとっては、
カワシンジュガイの稚貝は 手頃な
大きさの巣材なのだろうけど。

カワシンジュガイの稚貝にとっては、
何か 有益な面があるのかな。


もしかして、稚貝が 川での過度の
流下を回避する手段として、あえて
ヒゲナガカワトビケラに巣材として
利用させているのでは。

もっとも、やっぱり 稚貝にとっては
迷惑でしかないのかもしれないけど。




巣の裏側 蛹が見える



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