2012年1・2月


猛獣の領域 〜極東の水辺を行く〜
2012年1・2月









2012


~ 2 ~

N G K S M K D
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29


~ 1 ~

N G K S M K D
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

2012年1・2月
< 古い方  新しい方 >





2012  2 28 日(火)


合作 ―― わかさぎマフィン
ワカサギ料理




イングランドは、ワカサギの自然
分布域ではないけれど。

ワカサギ十数個体を からっと揚げて、
サルサソースをかけて、有無を言わさず
イングリッシュマフィンで挟みました。


当のイングリッシュマフィンは、卵やら
ベーコンやらを挟ませてもらえるものと
たかをくくっていたはず。

ワカサギを挟まさせられることになるとは
思いもよらなかったに違いない。

こんな数奇な食べられ方をした
イングリッシュマフィンは、そう多くは
ないに違いない。


評価
・新規性 ★★
マフィンにした
 理由のなさ
★★
・揚げられ具合 ★★
食感 ★★
・味わい ★★
 総合判定


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2012 年 2 23 日(木)


左鰈 ―― ヌマガレイ





ヌマガレイ。

北日本の海や海跡湖や河口では、特に
珍しい種ではないけれど。

主要な分布域から遠く離れた 思わぬ場所で
偶然 発見できたので、迷わず確保して
写真を撮りました。



このカレイは、海で産卵する種だけど、
幼魚は 汽水域どころか 純淡水域すら
平気という変わり者。

そんな特徴から、もっぱら“川がれい”と
呼ばれている。


河床勾配が小さい川なら、数十 km
遡上する個体がいるという。

偶発的な行動ではなくて、どうも 積極的に
川を遡上しているように思える。

全体のどれくらいの割合の個体が 川に
遡上するのか まだよく分かっていない
ようだけど。

ウナギやアユカケのように 海で繁殖して
川で成長するという 降河回遊魚のような
生活型の個体が存在するのかもしれない。




だんだら模様の ひれも 特徴のひとつ




あと、カレイなのに 眼が左寄りにある、
やっぱり 変わり者のカレイ。

「左びらめ 右がれい」と言われるけれど、
このヌマガレイは その例外のカレイ。




眼が左寄りで、カレイなのに「左がれい」




Category いきもの Comment (0)  Track back (0)






2012  2 15 日(水)


試作 ―― あまごのカルボナーラ
     あまごと水菜のサラダ 付き
アマゴ料理




あまごのカルボナーラ

秘伝ではなく、非伝の方法で作りました。

ぱっと見た目は、ベーコンで作る 本来の
カルボナーラと大差ない。


続いて、あまごと水菜のサラダ。
これも、非伝の方法で作りました。


まあまあの出来映え。


あまごのカルボナーラとサラダのセット。

もしかすると、この星で初めてかも。

ただし、注釈を添えなければ、川魚料理と
分からない川魚料理ではある。

八百万の神々の中に 川魚料理の神様が
いたら、叱られそうな品々。


評価
・新規性 ★★
アマゴを使う
 理由の希薄さ
★★★★
盛りつけ ★★
・味わい ★★
川魚料理
 らしくなさ
★★
 総合判定 ★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




あまごと水菜のサラダ




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2012 年 2 6 日(月)


アルノニナイ ―― 糠平ダム湖





北海道の十勝川水系音更川にある糠平ダム

昭和 31 年(1956 年)竣工。



真冬は、ダムの湖面に 厚い氷が張る。

人が その上で 跳んだり跳ねたりしても、
びくともしない。

水の上にいることが実感できない。


雪の平原にしか見えない湖面。
そして、重々しく垂れ込める雲。

水のある風景で、水のない風景。




ぶ厚い氷が張っている






ワカサギの穴釣り 風除けのテントが氷上に立ち並ぶ






タウシュベツ川橋梁








Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2012  2 4 日(土)


肴 ―― かわむつの南蛮漬け
カワムツ料理




食用にされることの少ないカワムツ。

大した動機はなく、しかし、そのカワムツを
ここでは あえて選びました。

この魚でなければならなかった理由は。

・・・ ない。

やっぱり 大した理由もなく、からっと
揚げて、南蛮漬けにしてみた。



味見してみました。

おいしい!

南蛮漬けというと アジを使うことが
多いけれど、カワムツでも遜色ない。

酒を飲む 女子供は もとより、
酒を飲まない 女子供も含めて、
きっと、
皆に 好まれる品に違いあるまい。



評価
・新規性 ★★
・世間でのカワムツの
 知名度の低さ
★★
・カワムツを選んだ
 理由のなさ
★★
地酒との相性 ★★
・味わい ★★
 総合判定


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2012 年 1 30 日(月)


時間のひとつの形 ―― 氷





近所の水路。寒い日が続く。

水しぶきが ふたつとない形の氷を
作ってゆきます。



この氷は この世で最初の形。
同時に 最後の形。

ひとつだけ。ここにだけ。この瞬間だけ。






Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2012  1 25 日(水)


佳作 ―― さけのドライカレー
    目玉焼きのせ
鮭料理 サケ料理




さけのドライカレー

薄紅色の目玉焼きを搭載して、いろどりと
味わいに 変化を持たせました。

こんなに まともで堅実で 料理らしい料理を
作ったのは 久しぶりな気がするのは なぜ。



皿は ロイヤルコペンハーゲン
(もらいもの)

意外なことに、さけのドライカレーにも
合う。料理が なんとなく 品良く見える。


評価
・新規性 ★★
・奇抜さ ★★
まともさ ★★
いろどり ★★
・味わい ★★
 総合判定 ★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2012 年 1 19 日(木)


あたたかなこ ―― 濃尾平野の夕焼け





からっ風の中、日は 濃尾平野の西縁にある
養老山地に沈んでゆく。

愛知と岐阜の県境を流れる木曽川。

暗がりになる直前、川面だけが 白く
浮かんで見える。


夕日というと、海の水平線に沈むものが
好まれるけれど。


山の端に沈む夕日も、例えば、津島市の
郊外では、
実は 格別なものなのだと聞く。




Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2012 年 1 13 日(金)


労作 ―― もくずがにの甲羅グラタン
モクズガニ料理 川蟹料理




モクズガニ。もらいもの。

川蟹・つがに・づがに・ずがになどの
方言で呼ばれる カニ。

もらってきたのは、甲幅
5 cm くらいの
決して 大きくはない個体。



茹で上がった 1 個体を 徹底的に分解。

身と味噌と内子を ばか丁寧に取り出す。

脚だって 1 節ずつ 包丁で縦に割って、
ピンセットで 身を外しました。

・・・ 1 時間かかった。


調理(工作?)は、まだまだ 続く。

ベシャメルソースに マカロニの破片。
そして、ほぐし身と味噌と内子。

おもむろに混ぜ込んで、甲羅の中に
ぎゅうぎゅう詰めにする。

仕上げに オーブントースターで
じりじりと焼いて、ようやく完成。


解体と調理に 100 分くらいかかったのに。

食べるのには 100 秒くらいしか
かかりませんでした。

味は良いのだけど、ほんの少量なので、
実に 食べごたえのない一品。


評価
・新規性 ★★
・作る手間 ★★★★
迫力のなさ ★★
味わい ★★
・食べごたえの
 なさ
★★
 総合判定 ★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




手前側に 脚身、奥は 左から 刻み大葉・内子・ほぐし身






実は すごく小さい一品 100 秒くらいで 食べ終わっちまう




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)






2012 年 1 8 日(日)


ひくいそざい ―― 枯れ枝の着氷





冷え込みが続いている

川ぞいでは、水しぶきが枯れ枝に着氷を
作っている。


まるで、ガラス工芸。

でも、たぶん、これと同じものを ガラスで
作ることはできない。

融点と粘性が低い 水という材料だからこそ、
なしえるもの。



焼き融かしたガラスを大量に流せば、
ガラスの川は 用意できそうだけど。

それで、水の川と同じような飛沫を
作ることができるかどうか 分からない。

そもそも、そんな灼熱の川に かざした枝は、
あっという間に焼け落ちてしまうはず。









Category 河川湖沼池塘とか Comment (0)  Track back (0)






2012  1 3 日(火)


習作 ―― あゆの雑煮 赤味噌仕立て
アユ料理 鮎料理




新年 明けまして、お目出とう存じます。


あゆの焼き干しで 雑煮を作りました。

特段の動機は なかったのだけど、
今回は 赤味噌仕立て。

素朴だけど、品の良い だし。
シンプルだけど、せいたくな雑煮。


評価
・新規性 ★★
・動機のなさ ★★
・材料費 ★★
・だしの上品さ ★★
・味わい ★★
 総合判定 ★☆


今回も 高得点であります。

ごちそうさまでした。




Category 川魚料理・湖魚料理 Comment (0)  Track back (0)



< 古い方 2012
12 月 〜
新しい方 >





ひょうし

V

これまでの記事


V

2012

12 月 〜



< 古い方  新しい方 >




- - - - - - - - - - - - - - -


〜 ここの記事 〜


合作
わかさぎマフィン

左鰈
ヌマガレイ

試作
あまごの
カルボナーラ
あまごと水菜の
サラダ 付き

アルノニナイ
糠平ダム湖


かわむつの
南蛮漬け

時間の
ひとつの形


佳作
さけの
ドライカレー
目玉焼きのせ
サケ 鮭
あたたかなこ
濃尾平野の夕焼け

労作
もくずがにの
甲羅グラタン

ひくいそざい
枯れ枝の着氷

習作
あゆの雑煮
赤味噌仕立て
アユ 鮎



- - - - - - - - - - - - - - -


〜 コメント 〜


ないよ



- - - - - - - - - - - - - - -


〜 トラックバック 〜


ないってば




- - - - - - - - - - - - - - - - -


N G K S M K D
300 300 30 30 30 300 300

N G K S M K D
300 300 30 30 30 300 300
猛獣の領域 〜 極東の水辺を行く 〜